刑務所というところ。



おばんです。今日も眠いです。おひさしぶりでございます。
日記不定期となって、はや1年近く経つんではなかろうか・・・。いやぁ、ね。仕事が仕事だからさ、書けないわけよ。ウソでもネットだし。誰見てるかわかんないし。オンエア前だったら問題だしさ。でも今回は書こう。
昨日、朝4時起きで刑務所に行ってきました。んで、終わったのが19時過ぎだから12時間以上「塀の中」にいたわけだ。俗に言う芸能人(メジャーじゃないけど)とか、局アナだとかお役所のお偉いさんとか、普通の人はそんなに会わない人と会ったり、行かない(行けない)とこにも行けるんだけど。そろそろそういうのにも慣れてきたんだけど、刑務所はキツかった・・・。
んー。なんつーのかなぁ。一言で言えば「(精神的に)かなりキツめな兵役」ってとこかな。起床も一斉で点呼して、指定工場でびっちり働いて、無言の昼食挟んで、また黙々と働く。6時過ぎに起きて21時には寝る。そんな生活。
でね。なんか牢獄って狭くて暗くて寒いイメージでしょ?違うのよ。暑いのよ、暖房効きすぎで(藁 おそらく衣服が薄いので集団風邪とかにならないように、温度と湿度は一定にしてあるんだと思われる。まぁ狭いっちゃぁ狭いけど、東京の1Kと同じっしょ。独居房でも3畳半あるんだから。んでね、懲役って結局仕事をするんだけど、んで、すんごい少ないけどお金ももらえるんだよ、確か。それで好きな本とか雑誌とか買ってもいいわけ。
夜には1時間ほど余暇っていう自由時間があるんだけど(とうぜん檻の中)、ジャンプとかフライデーとかふつーに読んでるわけ。部屋によっちゃぁFM聞いてるし。意外だったなぁ。確かに鉄格子でカギかけられてるけど、おまいら合宿ですか?みたいな感じ。
まぁ兵役って書いたけど、お国によっちゃぁ兵役よりも「ラク」なのかもね。24時間のうちほぼ自由はないけどね。
でも、どこの刑務所も定員オーバーで、雑居房の定員6に対し8人入れてるんだってさ。見ず知らずの(しかも全員犯罪者)人間と、いやおうなしに強制共同生活です。便所も特に間仕切りや壁はなく、部屋の中です。刑務官から見えるように「影」になるものはないのです。
寮と呼ばれる鉄格子の棟は、入った瞬間、異臭に襲われます。たとえるなら、入院病棟の上層階(寝たきり、死ぬ間際)の感じに近い。ムッくる温度と湿度に加え、不味そうな給食の匂いと、便所の殺菌と思われる消毒系の臭いが合わさった、なんとも言えぬ息の詰まる感じ。具合が悪くて深呼吸ができない。かなりキツイです。

でね。結局、思ってたよりはラクな場所なのかも?ということ。黙ってててもメシは出る。寒くない。なんとなく、刑務所に戻りたくて再犯するってヤツの気持ちもわかるような気がした。だって、出所したって思うように職につけるわけでもない。寒くて、腹減って、世間に相手にされなきゃ、戻りたくなるよ。きっと。
ニオイはきついし、精神的にもツライだろうけど。でも、ニオイに鈍感な人なら気にならないかもしんない。犯罪被害者の精神的ダメージと比べたら甘いなぁと思った。しかも被害者が死んじゃったんなら、一生戻ってこないんだよ?なのに、加害者は税金であったかいメシを食ってる。
取材に当たっては、かなりシビアに「人権・プライバシー」に配慮する必要がある。当然、顔は撮れないし、声も変える。確かに生きてるから、生きてるし今後の人生もあるから。人権はわかるけどさ。でも、メシ食って生きてるべ。この先があるんだべ。
被害者にはこの先がないんだよ?つくづく日本は甘いと思った。再犯率が高いのも納得。刑務所なんて「二度と戻らない」という意思がおきないよ、あれじゃぁ。数年耐えればいいんだべ?ぐらいな環境だもの。インタビューもしたけど、反省なんてしてないね。してないヤツが多すぎる。なんか「罰」として中途半端すぎて、刑務所送りにしたアイツが悪い!みたいな、逆切れ感情すら沸いてくる環境なのかもしれない。
長々書いてもよくわかんないね・・・。とにかく甘いと思った。けど、絶対入りたくないとも思った。みなさんも気をつけましょう。
というのも、今回の取材は道交法違反者がメインなのです。飲酒や信号無視などによる死亡事故での服役なのです。誰にだって、刑務所送りになる可能性はありますよ。。。