Vodafoneにおもうこと。



 おいらの番号は「090-8619-****」。もともとは080だった。細かいことだが、619-****ってのは、開業当初の番号だ。地方はツーカーホンとデジタルホンが合わさったような「デジタルツーカー」という会社だった。こんな事言えば既におっさんの領域だろうが、とにかくこんなスピードで携帯電話というプラットフォームが発達するとは思ってもみなかった。
 当時はなんのこだわりもなく、なんか無料で配ってる感じで、特に考えるわけでもなく契約した覚えがある。他社と比較したりも特になかった。でも、当時からスカイメール/スカイウォーカーというメールシステムは良く出来たものだと感じた。ショートメールもCメールも使ってないでしょ?いまだに実用性あって利用されてるのはスカイメールぐらいだと思う。
 SH03で初カラー、SH04で初カメラ搭載、SH05は初のTFT液晶、SH53は初のQVGA液晶・・・。思い起こせば、カラー液晶や写メール、和音着メロ、高精細液晶と常に「技術とサービス」の先を行っていた。度重なる吸収合併や社名変更でごたごた続きだったボーダフォンだが、新しいモノ好きなオレにとっては、社名やエリアが狭いのは苦にならなかった。
 ここ1年近く、ボーダフォンは純減を繰り返し、他社に大きく水をあけられている。やっぱり外国人には日本の特質が理解できなかったんだろうな。長年使ってきて今さら契約会社を変えるつもりはない。けど、やっぱり消費者は素直だ。ユーザーを無視した方針はこういう結果を招く。いまはとてもボーダフォンなんてオススメできない。する気もない。
 ナンバーポータビリティを控え、当時のデジタルホンでサービス開発をしていた担当者を呼び戻すそうだ。インパクトのある、ユーザーの視点に立ったサービスが思いつくのか?今の一番の問題はイノベーションの低下だと、元ドコモのボーダフォン会長が言っている。がんばってくれ、ボーダフォン。イギリスを向くんじゃなくて、日本のユーザーを見なさい。